参考書籍-仏教の歴史

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仏陀の教え-参考書籍

日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫) [文庫]
末木 文美士 (著)

■カスタマーレビュー

この本の素晴らしいところは、仏教の原点であるインドを常に参照し、これとの比較で日本仏教の特質を浮かび上がらせているところだ。インドの原典に当たって比較検討する、じつはこれは非常に大変なことなのである。
たとえば、「インドでは草木成仏(生きとし生けるもののすべてが仏になれる意)はほとんど問題にもならなかった」とは、日本仏教の本質理解に不可欠だが、これは膨大なインド原典渉猟の蓄積があって初めていえることなのである。このことからしても本書の価値がわかるだろう。特質というものは比較することによって初めて浮かび上がるものであることを改めて思わされる。日本のみを語る日本文化論は独善に陥るということも。
何事においてもそうだが、とくに文化を語るとき、比較の視点は不可欠なのである。最近の出来事だが、インドでの礼拝作法を論拠とする説得力ある新説によって、本書でも紹介されている梅原法隆寺論が論破された(武澤秀一『法隆寺の謎を解く』ちくま新書)。これもインドを比較・参照することによって得られた成果であった。

内容(「BOOK」データベースより)

同じ仏教でもインドとも中国とも異なる日本の仏教は、どのような変化を遂げて成立したのだろうか。本書では6世紀中中葉に伝来して以来、聖徳太子、最澄、空海、明恵、親鸞、道元、日蓮など数々の俊英、名僧によって解釈・修正が加えられ、時々の政争や時代状況を乗り越えつつ変貌していった日本仏教の本質を精緻に検証。それは我々日本人の思想の核を探る知的興奮に満ちた旅でもある。

インド仏教の歴史 (講談社学術文庫) [文庫]
竹村 牧男 (著)

■本の内容

インド亜大陸に展開した知と静の宗教千余年菩提樹の下のブッダの正覚から巨大な「アジアの宗教」へ。悠久の大河のように長く広い流れを、寂静への「覚り」と一切の「空」というキータームのもとに展望する

内容(「BOOK」データベースより)

二千四百年の昔、ガンジスの支流域、菩提樹の木陰で、ブッダは何を覚ったか。入滅後、教団分裂の中で精緻に編まれるアビダルマ哲学。やがて大乗仏教が勃興し、中観・唯識により空の理論が体系化される。インド亜大陸を満たし、巨大なアジアの宗教ともなった仏教の流れを、真実のいのちへの「覚り」と一切の「空」というキー・タームのもとに展望する。

古代インド (講談社学術文庫) [文庫]
中村 元 (著)

■本の内容

苛酷な風土と東西文化の融合
仏教はこの地に興り、隆盛を極め、消滅した
レンガ造りの下水溝や大浴場を備えたモヘンジョ・ダロに代表される高度な都市文化を有したインダス文明。アジャンターの壁画に往時を伝える絢爛華麗なグプタ文化。この地に興り、隆盛を極め、消えた仏教。苛酷な風土と多様な民族・東西文化の融合が生み出した古代インド文明の全貌と、悠久の時を生きる民衆の姿を、仏教学の泰斗が鮮やかに描き出す。

内容(「BOOK」データベースより)

レンガ造りの下水溝や大浴場を備えたモヘンジョ・ダロに代表される高度な都市文化を有したインダス文明。アジャンターの壁画に往時を伝える絢爛華麗なグプタ文化。この地に興り、隆盛を極め、消えた仏教。苛酷な風土と多様な民族・東西文化の融合が生み出した古代インド文明の全貌と、悠久の時を生きる民衆の姿を、仏教学の泰斗が鮮やかに描き出す。

インド・中国・日本 仏教通史 [単行本]
平川 彰 (著)

■カスタマーレビュー

本書は、タイトルにもあるように、インド・中国・日本各地域における仏教の歴史について概説したものである。但し、インド仏教史については既に『インド仏教史』上下巻があるということで50頁程度に抑えられ、大半は中国仏教史と日本仏教史に関する説明となっている。また、僅かながらチベット(2頁)と朝鮮半島の仏教にも触れられている。

本書のように一冊でインドから日本にかけての仏教史を通覧しようという試みは殆どないので、手元にあると重宝する一冊である。勿論一冊にまとめた分個々の思想的内容についてはかなり省略されている部分もある。また思想的側面に関しては最低限の知識が前提としてあると看做し書かれたのではないか、と感じる場合もある。従って、「超初歩的入門」とは言いがたいが、少し仏教を齧っているという場合であれば、比較的楽に読み進めることができるだろう。

なお、著者は勤めて平明に書かれたと書いておられるが、恐らく今の若年層にとって著者の日本語はかなり難解な部類に入るのではないかと感じる。

内容(「BOOK」データベースより)

インドでおこりアジア各地に広まった仏教。その数千年にわたる長大な歴史だけでなく、教理の展開についても触れ、全体像をカバー。仏教を学ぶ基礎を築く名著の新版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
平川 彰

1915年、愛知県生まれ。1941年、東京大学文学部印度哲学梵文学科卒業。文学博士。東京大学教授、早稲田大学教授、国際仏教学大学院大学理事長を歴任。2002年3月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

仏教とはなにか―その歴史を振り返る [単行本]
大正大学仏教学科 (編集)

■本の内容

仏教が興起したはるかな昔、ブッダのまわりには悩みを持ち虐げられた不運な人々が大勢集まり「なかま」を形づくった。仏弟子たちは、おのが煩悶、悪魔の誘惑、救いを得たいという熱烈な希望、努力と挫折、ついにブッダに帰依して心の安住を得た喜びなどをこもごも語ったという。その一人一人の告白は、今もなお切実で感銘深い。

内容(「BOOK」データベースより)

古代インドから現代日本に至るまでの仏教の悠久の歴史を、硯学を結集して再現。西域・中国・東南アジア・朝鮮を網羅。これから仏教史を学ぶ人に最適の入門書。

内容(「MARC」データベースより)

古代インドから西域・中国・東南アジア・朝鮮、そして現代日本に至るまでの仏教の悠久の歴史を完全網羅・再現した、これから仏教史を学ぶ人に最適の入門書。〈ソフトカバー〉